ピコ勉@2008.07.29 Webにおけるローカライズのポイント http://www.ark-web.jp/sandbox/marketing/wiki/387.html
ピコ勉@2008.07.29 Webにおけるローカライズのポイント
ピコ勉@2008.07.29 Webにおけるローカライズのポイント †
目次 †
はじめに †
ヤスヒサさん(長谷川恭久氏)の記事をテキストに、多国語対応サイト構築時に役立つポイントを勉強する。
- 参考記事
- builder(ZDNet Japan) 特集: Webデザインとローカライズの関係を理解する
http://builder.japan.zdnet.com/sp/web-design-localize-2008/
ウェブサイトのローカライズの特徴 †
http://builder.japan.zdnet.com/sp/web-design-localize-2008/story/0,3800086638,20373574,00.htm
最適なローカライズとは †
サイト訪問者に可能な限り心地の良い体験と安心を与えるには、まず相手の言語でコミュニケー ションをとることが必須になる。ここで指す言語とは、その国の言葉を話すという意味だけでなく 、独特なニュアンスやビジュアルといった文化的側面も含まれている。
ローカライズのパターンと共通点 †
(1)国に応じて柔軟にデザインを変えるパターン → 例:トヨタ自動車
- Toyota(US): http://www.toyota.com/
- トヨタ自動車株式会社(english): http://www.toyota.co.jp/en/index.html
- 国に応じて異なるブランドイメージに対応
- 携帯への誘導、アクセシビリティへの対応状況
- コストがかかる。共通のCMSを利用できず、各国毎に現地Webチームが必要となる
(2)共通レイアウト、ナビゲーションを採用するパターン → 例:マイクロソフト
- 基本は同じだが、翻訳の仕方や部分的にチューンナップする等でローカライズを実現
ローカライズのポイント:テキストを調整する際の注意点 †
http://builder.japan.zdnet.com/sp/web-design-localize-2008/story/0,3800086638,20374163,00.htm
Apple Human Interface Guidelines によると、英語を他の言語に翻訳すると最大50%長くなると言われている。(...) 翻訳の都合上テキストが長くなるだけでなく、文化の違いで長くなる場合もある。
1. データフォーマットの見せ方の違い †
日付と時間
- 日本語では「06/28/2008」「2:48 PM」のようなフォーマットも可能であるがWebアクセシビリティ上の配慮、文章内での理解しやすさを考えると「2008年6月28日」「午後2時48分」と日本語表記がベター。
- タイムゾーンの扱いや国ごとのサマータイムへの対応
単位(お金、重さ、長さ、紙のサイズ、電話番号、郵便番号)
- 言語にあわせて変換する
- 日本やヨーロッパ→ メートル法が一般的。 USA→ ヤード・ポンド法を採用している。
- フォーム
- 郵便番号などの入力チェックやフォーマットも国ごとに変わってくる。
- 住所の表記: 日本では〒、次に都道府県などからはじめるが、欧米では番地からなど記入順が逆になる。
2. 音訳と意訳を上手に使い分ける †
- 文化やターゲット・ユーザのリテラシーに応じてどう意訳するか検討する
- 英→日)無理な意訳よりも音訳(和製英語やカタカナ語)の方が相応しい場合もある
- 日→英)奇妙な和製英語に注意
3. 短縮形と省略形は効果的に †
短縮系や省略形を使うことでスペースを節約することができるが、 国や文化によって短縮できる言葉が違ったり、説明が必要になってくる場合もある。
省略形
- ターゲット国、ユーザー層に応じて使い方が異なる場合がある
- 例)HD → 欧米では高画質映像(High Definition)、日本だとハードディスク(Hard Disk)
- 社名に省略型が使われているケースがあるが、多国籍企業でもない限り通じることはない。
- 何を省略しているのか表記するよりも、どういった会社なのかを説明したほうが適当。
- 結果的に原文よりスペースが必要になる場合が多い。
ローカライズのポイント:ビジュアルを調整する際の注意点 †
4. 文化の違いによる捉え方の違い †
http://builder.japan.zdnet.com/sp/web-design-localize-2008/story/0,3800086638,20374651,00.htm
色
国や文化によって色のもつ意味合いは異なる。
- 例:青
- 欧米: 落ち着き、信頼、安定
- アメリカ先住民族チェロキー: 敗北や不調
- イラン: 天国や崇高といった宗教的な意味合い
- 警戒色はWikipedia( http://en.wikipedia.org/wiki/Traffic_sign )なども参考になる
ジェスチャー / シンボル
- 中指と親指で丸を描いて「OK」とするジェスチャー → 日本では「OK」の意味だがブラジルでは卑猥な身振りに取られる場合がある
- 日本特有のジェスチャー
- 言語選択に国旗を使うのは避けたい
- アイコンの参考サイト: http://www.amazon.co.jp/dp/0471288721
5. 実際使ったことがある方人が翻訳にあたる †
- ウェブサイトやサービスに独自の言葉やニュアンス。
- サイト独自の言葉をどのように翻訳するかで、はじめてサイトの魂もローカライズされる
- Twitter: 「Follow」「Tweets(Twitterユーザー)」
- Google:「ググる」「Google it(ググれ)」
翻訳者に公開前のβ版サイトを早めに開示して、できるだけ早い段階からサイトの雰囲気を つかんでもらうようにすると翻訳もしやすくなる。
6. 言語に適した文字のケアを †
- 欧文はOSにあらかじめ多彩な書体がインストールされているだけでなく、小さくても描写が美しい
- 日本語:使えるフォント種類が少ない。文字サイズや行間の取り方も異なり、漢字や半角(または全角)英数が混在するのでバランスを取りづらい
- ヘッダーやナビゲーションなど重要な情報で画像文字を使うことも検討しべき
【オマケ】ネットショップのグローバル対応留意点 †
テキストの趣旨から少し離れるが、ついでにネットショップの多国語対応時のポイントをピックアップしてみる。
- 多通貨・多言語対応
- 決済手段(例えばJ-デビッドは日本以外だと使えない等)
- 決済ページのローカライズ
参考: http://q.hatena.ne.jp/1164658530
参考: http://www.alij.ne.jp/
- 税金のかかり方
- 配送方法と配送料金
- 完了メールのカスタマイズ
- アパレル等のサイズ表記など単位の問題
- 商取法などの法律関連
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