Adobe MAX Japan 2009 2日目レポート http://www.ark-web.jp/sandbox/design/wiki/335.html
Adobe Max Japan 2009、1/30 2日めに行ってきました。
(1日目は竹村さんが書いてくれるはず。。)
参加したセッションは下記です。簡単にメモなどを。
- Flash Catalystによるワイヤーフレーム・アプローチとのFlex開発フロー(Adobe 轟さん)
- 出張JUIカンファレンス(JavaScript User Interface 2009)"Flashはもういらない"(Shibuya JSのみなさん)
- 深化するRIA (RIAコンソーシアム 三井さん)
- ワークフローとプロトタイピング (bA 伊原さん)
Flash Catalystによるワイヤーフレーム・アプローとのFlex開発フロー †
Flash Catalystの紹介とデモ。私にとっての今回の本命。
Catalystのプレビュー版のディスクをもらいました!これは後日レビューします。
- 今回はmac 版しかない→アメリカの開発者は圧倒的にmacユーザだったので。
- このバージョンではFireworks読めないんだって!!!Σ(゚д゚lll)
- 日本語通らないらしい
- (Ctrl+Zも効きにくい?)
- 春にパブリックベータ
- 正式リリースは1年後?
ターゲット †
下記の人たちをターゲットにしたワークフロー。
- インタラクティブウェブデザイナー
- インフォメーションアーキテクト
- ビジュアルデザイナー
基本操作 †
- Catalystで一からはじめることもできる
- page:ある状態のスナップショット?
- 1ページめ右に配置 2ページ目左に配置 その途中をトラジションでつなげる(フレームみたいなもの?)
- もっと複雑な絵が描けるようになる?のでツールの位置が変わるかもよ
- レイヤーももちろんある
- コンポーネントもある
- run project で自動コンパイルもできる
デモ †
1.Catalyst上で○を描く。
2.デザインモード→コードビューするとxmlのコードが描かれている。
- <fill> 塗り
- <stroke> 線
3.コンポーネント化。2つの方法がある
- 1,右クリックconvert→button
- 2.プロパティパネルでも変換できる
↓
4. fxbutton というコンポーネントになった
5. 塗りや線(fill,stroke)は、styleName がついて外部ファイルに自動で書き出される
- states(up,over,down,selected?), transition(エフェクト?) というコンポーネントもある
- 中途半端なflashみたいだな。。という印象。
モーション
1.ページを増やして2ページ目のボタンの位置を変える
2.Catalystが勝手に移動/リサイズを判断して、デフォルトエフェクトをつけてくれる
- 簡単ですね!
- 「ちょっとしたこと」をコーディングせずにデザイナが実現できる
- (シュイーンなのかシャキーンなのか?といった細かいニュアンスを開発者に頼む必要がない)
skinに含まれるもの
skin>トランジション(エフェクト)、ステート、図形</skin>
これらをインタラクションデザイナがやる?
グラフィックソフトとの連携 †
aiを開く
- テキストも保持。ボタンに変換したときもlabelに入れてくれる。
- イラレならアプリ間コピペができる
- 同期もとれる
psdを読み込む
- レイヤー情報を保持してる
ラウンドトリップ †
catalyst = .fxpファイル
- ビジュアルデザイナ(ai,psd)
- インタラクションデザイナー(ct)
- 開発者(fx)
ai ⇔ ct ⇔ fx
デザインとマージ
- Look&Feel と Logic を分離できるよ
- 動くワイヤフレーム(プロトタイプ)が作れるようになるよ
- Proof of concept
- かなり早い段階でアプリケーションの方向性が見れるよ
- インタフェースとインタラクションを早い段階で定義できるよ
- IA,インタラクションデザイナがcatalystで最初に詰めていく。というワークフローができるようになる
- ユーザとのコミュニケーションツール
感想: †
- プロトタイプベースでどんどん見せられる、というのはよさそう
- 少ない労力でプロトタイプができるという点は理想的
- かつプロトタイプが無駄にならないのも素敵
- IA/インタラクションデザイナが中心のワークフロー、よさそう!
- これまでは思うデザインを実現するのにASが必要だったけど、それが減るのはいいこと
- デザイナーの敷居が下がると、今後WebアプリはFlexが増えていきそう
- 吐き出されるコードが多いなあ…コードを見なくなりそ
- 早く発売してくれ!
出張JUIカンファレンス †
音声再生や、JSでもFlashを再現できるよ、とか
いろいろJSでこんなことできるんだよ、という話があったけど
amachangのパフォーマンスの話がためになったのでメモ。(ちょっとメモに自信ない)
- DOMが重い
- ドットを減らす
は有名。
- 1.再描画のタイミング
- 再描画はベンチマークに出ない。数値だけで判断してはいけない
- 書き換えと取得
- 値の取得と変更を別にする
- 2.
- 子孫と兄弟に影響が出る
- 属性変更時は変更要素を隔離して(divを分ける)、影響範囲を狭めるとよい
- 3.スタイル
- スタイル変更も連鎖する。計算しなおすとまた処理がかかる
- inherit、相対値を意識する(これ以外の値なら問題ない)
なるほど…マークアップ側は極限までシンプルなHTMLを目指すけど、
こういう視点でも考えたほうがいいやね。
深化するRIA (RIAコンソーシアム/bA 三井さん) †
- まず2009年は厳しい、という話。
- システムの不満アンケートの上位は、
- 操作しにくい
- ページの表示が遅い
- できること(機能)と使えること(UI)は別。
- 機能をどれだけ詰め込むか、は時間をかけるが、ユーザヒアリングとかしてなかったり
- 押されないボタン(機能)が出てきてしまう。
- できること<使えること (開発しても使えない、使われない)
- できること>使えること (よく使われるのに、機能がない)
- バランスとってやらないと
- 「体験デザイン」が濃くなってきた
- (シナリオとか)
- 良いUI…システムが察してくれる、提案してくれる、仕事を減らしてくれる、そこだけに集中させてくれる
- 悪いUI…ユーザが全部やらなくてはいけない
- ただの情報提供から…
- 認知/理解
- 利用/活用
- 共感/共鳴
に。
- 「共感と情緒」が鍵。
- エモーショナルな部分の価値が高まってきている。サイト内に見え隠れしてないと。
- 企業の考え方にも変化が。
- システム構築だけでなく、「UIと使う人材とシステム」に投資
- わかりやすいUIがあれば教育コスト(マニュアル作成やサポートなど)が減る。そっちにカネかけましょう
- 「普通の人にも使いやすい」をめざす
- 自分だったらどうか?親戚の人ならどうか
- UMLの人型は「どこを押せばいいかわからない」「やだ」とか言わない。ここを検証していくべき。
- カメラマンの撮影時間は全体の5%しかない。(交渉、編集などに時間を費やしている)
- Web屋もおなじ。それで赤にならないようにしないと。
- 新しいぶどう酒と古い袋のたとえ話。
- (新しい)人材と、(古い)組織
- (新しい)やり方と、(古い)体制
- 三井さんの趣味?
- (SFとかの)映画に出てくるUIをキャプチャして、UIの勉強にしている
- 感覚を磨かないと。
- 遊び心
(まだつづく)
tag: Flex?