2006年2月27日
2006年 最もイケそうなWeb 2.0サービス("The Most Promising Web 2.0 Software of 2006") 後編
ディレクターの安藤です。
先週エントリを書いた、2006年 最もイケそうなWeb 2.0サービス("The Most Promising Web 2.0 Software of 2006")の後半です。
不動産の評価をその土地や設備などで鑑定したり、該当地区の他物件と比較することで自身の不動産資産価値が高いのか低いのかを調べることのできるWebサービスです。
各エリアの不動産評価の推移なども見ることができます。
これスゴイです!
部屋のタイプと希望する契約内容を選択し、価格帯をスライドバーによって選択することで、該当する物件が地図上に表示されます。
当然Ajaxを使っていて、価格帯をスライドさせると物件の表示数も変化します。
http://hotpads.com/map/index.htm?lat=38.913611&lon=-77.013222&zoom=e
これ、早々にどこかのポータルが買収しそうです。日本でもこのサービスが始まったら不動産ポータルサイトの勢力図も変化してしまうのでは?
それくらい便利なサイトだと思います。
自分の住んでいる場所に訪れるバンドの曲をPodcastで配信するという、「あったらいいけど多分無理」とあきらめていたような素敵なサービス。
小さなバンドや地方の小さな都市の発展に一役買うようなサービスは素晴らしいですよね。
私が去年一番のWeb 2.0サービスとしてあげていたEventfulのMashUpのようです!
FireFoxをベースに作られたメディアプレーヤー。
当然オープンソースで、Extensionの開発も行っていくようです。ペインを見るとiTunesに似ていますね。
個人的にはiTunesで満足しているので乗り換える気はないですけど。
P2P技術をベースにした、新しい音楽流通システム。
アーティストは楽曲をCreativeCommonsライセンスで配布し、JamendoがP2Pネットワークを使用して配信します。
ユーザーはJamendoが配信する楽曲を聞き、レビューを行い、フォーラムでの討論ができます。
アーティストの楽曲はユーザーのレビューによって公平にレーティングされ、ユーザーが気に入ったアーティストに対して寄付を行う、という仕組み。
Jamendoはこの関係の中で両者をつなぐ情報サイトとして機能する。
うーん、個人的には本当にうまくいくのか?という気もします。うまくいく世の中であるべきなのですが。
自分の知らないジャンルや無名なバンドをガツガツ探っていくような人は少数だと思うので、また、善意による寄付というのもうまくいかないような気がします。
そういえば期待をしていた日本の同種のサイトRecommuniのデザインが変わって使いやすくなっていますね。このようなボトムからの支持が明確にアーティストに跳ね返り、それが世の中に波及していくような世界であればいいのに、と思っています。
Blog、Gmail、Flickrなど別々のWebサイトにある情報を一つのWebサイトで取得できるようにしています。
Yahooなどポータルサイトが持っていたカスタマイズページをWeb 2.0時代用に置き換えているイメージです。
Personal Web Assistantとでも呼ぶべきでしょうか?非常にいい試みだと思います。半年後にはこの画面から様々なサイトへアクセスするという時代が来てもおかしくないと思います。今後の機能拡張が楽しみです。
情報のソーシャルネットワークと銘打たれたこのサービス、自分がこのサイトを使用し、Feedを利用して取り込んだ情報に対し、コトノハのように2択(役に立ったか立たないか)のフラグを立てていくことで、利用している個人が必要だと感じるであろう情報がどんどん正確になって届けられるというシステム。仕組みとしてすごいですね。
上記のPageFlakeとこのLinkedFeedは、小手先ではなくコンセプトや狙いどころがダイナミックだと思います。
ブラウザを仮想デスクトップとする考えはGoogleあたりが競合になってきますので、簡単にはいかないと思いますが、世の中にあるAPIの利用に関して有利不利はありませんし(Googleは既に巨大なデータサイロであるという点で有利ですが)、Ajaxも同様に万人に開かれているものです。
ユーザーインターフェースなどでどこまで差別化できるのか、今後が楽しみなジャンルです。
Blogosphereでの1ユーザーの発言をトラッキングできる、というサービス。
1ユーザーごとにページが用意されている点はSNSのようでもあります。
人に中心点を置き、その発言を追いかけることでそのユーザーへの理解が高まり、またユーザー自身においては、自分の発言の管理を行いやすい、というメリットがあります。
開かれたコミュニティであるBlog文化にSNSの一部機能を取り込む、という発想です。
TagCloudを使用したアフィリエイトです。WebマスターはTagをカスタマイズして自分のサイトへ掲載することが出来ます。もちろんアフィリエイト報酬も得られます(当然ですね)。
広告はTag付けのほかに地理情報も付けられるようで、更に詳細なターゲッティングが可能です。
なかなか面白いと思います。
News AlloyはWebベースのRSSリーダーで、Ajaxを使用しています。
また、Taggingや気になったニュースを別に保管(Pin)する機能もあります。
eメールに音声ファイルを付けられるようにしたサービスです。
音声入力つきのPCかもしくは電話から録音し、それを相手に送るようです。近日中にビデオを送るサービスが開始するようです。
Webベースのチャットシステム。40人まで対応可能で、ファイルの転送や、画像イメージのリアルタイム表示も可能となると、手軽さだけでなく、機能面でもスタンドアロンのメッセンジャーに勝っているように思います。
有名な37signalsが制作しています。
書籍のユニークIDとしてISBNというものがありますが、ブログのエントリーやe-Book、ストリーミングメディアファイルにユニークなIDをつけるという試みです。
ブログのエントリーでも、伝言ゲームで伝播していくのはいいのですが、源流がどこなのかわからなくなることも多いので、これは広まって欲しいサービスですね。
簡単に生成できる手段があればよいと思います。
さて、わずか2ヶ月の間にもまた面白そうなWebサービスが登場してきていますが、個人的にはHotPadsとPodBopが非常に素晴らしいと思います。
今後も面白そうなアプリの投稿があればレビューを続けていきたいと思います。
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