2005年5月17日
RSSでできる15のこと (15 things you can do with RSS)
ディレクターの安藤です。
Tim Yang氏のBlogエントリー15 things you can do with RSS (RSSでできる15のこと)が、先週など海外のBloggerの間で盛んに言及されていました。
北米などでRSSを使ってどんな試みやサービスが行われているかがわかる良いエントリですので、長いのですが内容を紹介します。
1. 複数の情報源からのニュースを1つにまとめて取得する
RSSmixは、複数のRSS Feedをまとめて1つのFeedにすることができます。読みたいRSS Feedが増えれば、当然必要になってくるサービスですね。
2. あなたの全てのメールアカウントのメールをRSSリーダーで取得する
これは、MailBucketを使って簡単にできます。
またGoogleが提供するWebメールサービス、GMailにはRSS Feedがついています。
もしMailinatorのユーザーであるならば、似たようなサービスでRSS Feedを付けたDodgeIt.comがあります。
Mailinatorは、その場でメールアドレスを作成してくれるサービス。個人情報の入力は一切必要なく、メールアカウントを持つことができます。ソフトウェア試用の際など、ちょっとした登録時にメールアドレスをさらさなければいけない、が後でspamをもらうのは困る、そういう時に重宝するサービスですが、さらにDodgeItでは、メールを受信するとRSSで教えてくれるのです。
3. FedExの荷物をトレースする
Ben HammersleyはFedExの荷物をトレースするRSS Feedを開発しています。
FedEx Package Tracking in RSS
http://www.benhammersley.com/tools/fedextrack.cgi?track=
上記のURLの後ろに荷物番号を入れると、その荷物の所在地がわかります。
4. eBayのバーゲン情報を受け取る
RSS Auction.comでは、希望する商品のタイプや説明文を指定しておくことで、希望の商品が登場した時にfeedを作成してくれます。価格帯や除外キーワードまで付加することが出来るので非常に便利。日本でもYahoo!オークションなどがやっていますね。
5. 株式指定銘柄の更新情報を受け取る
有料サービスや、無料のサービスでも少ないながらこのようなティッカーサービスはありましたが、Tim Brayは自分で作ってしまいました。
また、Yahoo!(米国)にはRSS Ticker Serviceという独自のサービスがあります。
6. 天気予報を受け取る
Weather Undergroundは世界中のあらゆる場所の天気情報を配信中。現在、全てRSS対応しています。
またRSSWeather.comという競合サイトもあります。
7. あなたや、あなたの会社や商品のネット上での評判を知る
TechnoratiやPubsubでも、Persistent Search Deliveryと呼ばれる一種の人気度データを作成し、サービスとして提供しています。気になる単語を登録しておくと、それらの単語が登場した時にカスタマイズされたRSS feedを返してくれます。どちらもBlogをスキャンしますが、もっと幅広いサイトからの情報が欲しい場合はGoogle Alertの方が良いでしょう。
8. 音楽やラジオ番組、TVのクリップを楽しむ
Podcastalley.comなどのPodcastのポータルサイトは、RSS Feedを持っています。
Comedy Central's Daily Showなどの司会者はRSSでショーの内容を配信することがプロモーションに効果的であることに気づき、活用しています。
またVideo Blogger(ビデオブロガー)たちのMefeedia.comというコミュニティサイトがあり、そこではVideo Blogに対し、tagを付けてRSSを配信しています。
9. 他人のスケジュールを把握する
RSSCalendar.comは、誰でもイベントや打ち合わせなどの予定を入れることができます。他の人に自分のFeedを教えてあげたり、他人のFeedを登録することで、スケジュールの共有ができます。
10. 映画館のスケジュールをチェックする
City Cinemaでは、映画の上映スケジュールをRSSで配信しています。大きな映画館ではまだメールによる情報配信が多いですが、上記のMailbucketなどのサービスによって変わっていくことでしょう。
11. 好きなコミックを読む
多くの日刊・週刊誌の漫画家は作品をオンラインで配信しており、RSS Feedも配信しています。Dilbertも、もちろんそうです。
コミックのRSS Feedを手に入れるのに一番優れた方法は
Feedster.com
Bloglines
で好きなコミックの名前を入力してfeedを発見することですが、もし見つからない場合、ファンの誰かが非公式なFeedを作成していることがあります。
Comicalert.comでは公式、非公式を問わず多くのコミックサイトのRSS Feedを所有しています。
12. 他人がどんなサイトを巡回しているのかを知る
Del.icio.us
feedmaker.com
furl.net
Wists.com
などを見れば、スパイウェアを利用することもなく、他人が公開しているブックマークを見ることができます。
13. ソフトウェアの更新情報を入手する
Download.comやversiontracker.comは、登録されているソフトウェアの最新情報をRSSで配信しています。
14. 最新のBitTorrentのファイルを入手する
TorrentspyはBittorrentのディレクトリを提供していますが、更新情報をRSSで配信しています。
15. Google NewsからFeedを作成する
ScrappyGooを使うとGoogleNewsから特定のキーワードのみを含んだfeedを作成することが出来ます。
またここからはカスタマイズされたYahoo!NewsFeedを作成することが可能です。
16. 交通情報を入手する
Yahoo! Mapでは、交通渋滞情報をRSSで配信しています(RSS Feedの例)。渋滞が事前にわかれば、ストレスを感じずに済みますね。
17. 警察と消防の出動状況を瞬時に捉える
Incidentlog.comというデータベースまで、RSS配信をしているようです。
18. Amazonの価格をトラッキングする
Watchcowでは、Amazonが取り扱っている商品の価格をトラッキングすることができます。
去年はBlogの年、今年はRSSがビジネスになる年だ、などと言われています。
このような活用アイディアが次々に生まれてきている状況を見ていると、メールソフトやWebブラウザよりも、RSSリーダーが重要になってくるような気がしませんか?
カテゴリー: Webマーケティング
タグ:
« 前の記事:期待のSNS“aroundme”が0.5にバージョンアップ
» 次の記事:CMS「Etomite(エトマイト)」の柔軟性・拡張性は?~(3)管理機能編
アークウェブの本
Zen Cartによるオンラインショップ構築・運用テクニック―オープンソース徹底活用
内容充実のZen Cart公式本(v1.3対応)がついに発表です。アークウェブのスタッフをはじめZen-Cart.JPの中心メンバーが共著で執筆しました。続きを読む
新着はてブ
カテゴリー
- Shopify(ショピファイ)オンラインショップ構築
- NGO・NPO向け情報
- スマートフォン
- だれもが使えるウェブコンクール
- mixiアプリ
- OpenSocial (システム開発)
- アークウェブのCSR
- A-Form, A-Member, A-Reserve(MTプラグイン)
- Ruby on Rails(システム開発)
- necoったー
- Miqqle
- WebSig24/7
- ecoったー
- ビッグイシュー(The Big Issue)
- CSR(企業の社会的責任)
- マッシュアップ
- RIA (システム開発)
- セキュリティ(システム開発)
- 唐松(アクセス解析)
- Ajax (システム開発)
- テスト(システム開発)
- データベース
- PukiWiki
- Web 2.0
- SEO・サーチエンジン最適化
- XP・アジャイル(システム開発)
- Web・ITニュースクリップ
- Webアクセシビリティ
- Webデザイン
- SEM・サーチエンジン広告
- Webユーザビリティ
- CMS・MovableType
- Zen Cart(オンラインショップ構築)
- Snippy(SNS・ソーシャルブックマーク)
- アークウェブ
- オープンソース
- CMS(コンテンツマネジメント・システム)
- Webマーケティング
- AMP
- SNS