2005年4月 4日
Zen Cart日本語版:アークウェブがZen Cart日本語化に取り組んだきっかけ
アークウェブが提供するソリューションのひとつに、オンラインショップ構築ソフト「Zen Cart(ゼン・カート)」の導入・カスタマイズ・運用サポートがあります。
Zen Cart(公式サイト zen-cart.com) は英語圏を中心に開発が続けられているオープンソース(GPL)の Web アプリケーションです。
ぼく(今回の投稿者:中野)をはじめアークウェブのスタッフは新しもの好きで、PHPNuke や XOOPS、PukiWiki といった CMS(コンテンツ管理システム)や、Zen Cart の派生元である osCommerce などをインストールして評価、ということをよくやっていました。企業サイト構築のプロとして、「オープンソースは使えるのか?」というテーマを検証するのは、なかなか興味深いことです。
ほんの1、2年前までは、企業・商用サイトでオープンソースのソフトウェアを導入するのはまだ「冒険的」とか「物好き」という評価を免れなかったと思いますが、機能や安定性という意味で、ある意味"第2世代"とでも呼ぶべきオープンソースのソフトウェアが出てきています。
Zen Cart もそのひとつだと、ぼくは思います。
SourceForge で Zen Cart Project を見つけ、本家サイトで Zen Cart についてのドキュメント類を読み込んだ際の印象を一言でいえば、「バランスのよさ」。
開発のビジョンやロードマップには、osCommerce 譲りの豊富な機能の継承はもちろん、マーケティング(SEO 対応、各種販促機能のビルトイン)やデザイン面の配慮(XHTML+CSS、カスタマイズの自由さ)が表明されていました。これには、オンラインショップ運営の必須要素がバランスよく、しかも最初から詰まっているという印象を受けました。
これまでのオープンソース系ソフトといえば、システムは高機能でもデザインは今イチ(しかもカスタマイズが難しい)、高機能ゆえに管理画面が使いづらい、といった敷居の高さ・バランスの悪さを感じさせるものが多かったのです(これは、現在のオープンソースの典型的な開発プロジェクトがプログラマー中心で、マーケッターや情報デザインの専門家、そしてデザイナーが関与することが少ないというのが大きな原因であると思います)。
マーケティング、デザイン、システム、それぞれの要諦をきちんと押さえたオンラインショップ構築ソフト。しかもオープンソース。そういうわけで、ぼくは Zen Cart に惚れ込んだのです。
// 長くなってしまったので、続きは次回に。
カテゴリー: Zen Cart(オンラインショップ構築)
タグ: オンラインショップ , オープンソース , システム開発 , ECサイト , Zen Cart
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