2005年4月14日
フォームのユーザビリティ - 意外な落とし穴が顧客を逃がす
アークウェブのディレクター、遠藤です。
私の得意分野であるSEO・SEMや、企業サイトの運営で気になるトピックスなどについて記事を書いていきます。よろしくお願いします。
企業のWeb サイト運営では、アクセス数をアップするためにSEO(サーチエンジン最適化)やSEM(サーチエンジン広告)が盛んに行われています。御社でも、すでに取り組んでいらっしゃるでしょうね。
アークウェブがお手伝いしたお客様でも、SEO・SEMによってサイトの訪問者数が飛躍的にアップしたという事例は多くあります。
でも一方で、SEO・SEMでアクセスが増えても、なかなか購買や申し込み率が上がらないケースがあります。このような場合、サイトを訪れたユーザーがなかなか目的の情報に辿り着けない、いわゆるユーザビリティが悪い場合が多いのですが、今回はなかでも見逃されやすい「フォームのユーザビリティ」についてお話をします。
参考にしたのは、以下の記事です。
GUUUI - Designing intersection flows
http://www.guuui.com/issues/02_05.php
あなたのサイトは、案外大事な「フォームのユーザビリティ」について考えていますか?
ユーザビリティの考え方は多くの企業サイトに浸透し、「むやみに階層を分けすぎない」「統一したナビゲーションを付ける」「パン屑メニューやサイトマップを置く」などのルールはかなり守られるようになりました。
ですが、「購買」や「資料請求」などのユーザーに行動を起こしていただく上で重要なフォームのユーザビリティを見過ごしているサイトは、まだまだ多いように感じます。
上のブログには、「ユーザーがミスを起こしやすいフォーム」の一例として、こんな考察がありました。「サイト上で新規登録したい人」と「既に会員になっている人」のログインフォームが隣り合って並んでいた場合の例です。この場合、新規登録したい人が間違えて会員用のフォームに入力してしまい、結果としてエラー画面が表示される、といったことがよく起こり得ます。
この記事には、フォームにちょっとした工夫を施すことで問題の発生を抑える方法も示されています。入力欄やボタンの配置といったフォームまわりのデザイン、文言の工夫などをすれば、誤解を防ぎエラーを減らすことができます。
フォームの記入項目について十分な説明を書いたつもりでも、ユーザーは説明など読まずに入力してしまうことが多いもの。そして、エラー画面を見たとたんにモチベーションは一気に下がり、やり直すことが億劫になってしまうのです。状況次第では、無言のまま(時にはクレームを投げてくれますが)、二度とサイトに来なくなってしまうでしょう。
あなたのサイトのフォームには、“無用なエラー”を誘発する原因はありませんか? フォームのユーザビリティをもう一度見直せば、結果として購入・問い合わせなどのコンバージョン率は大きくアップするかもしれません。
SEO・SEMに費用をかけ集客に成功したとしても、訪れたユーザーが失望してウインドウを閉じてしまえば、元も子もありません。サイトにお客様を呼ぶ前に、入り口だけでなく出口もわかりやすくしておきましょう。
カテゴリー: Webユーザビリティ
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