2005年4月20日
つくりが素直で世界観が理解しやすい~オープンソースのCMS "Etomite" (1)SEO編
1ヶ月程前の事例になりますが、あるスポーツ競技の協会様サイトに、"Etomite"というオープンソースのCMS(ContentsManagementSystem)ツールを導入しました。
Etomite
http://www.etomite.org/
設立間もない団体で、協会の活動と共にコンテンツがどんどん追加・拡張していくと予想されましたし、競技大会やイベントの告知、事後のレポートなど、協会の活動を生き生きと~運営担当者の手でタイムリーに~伝える手段としてCMSの利用がふさわしいと考えました。
CMSツール選定にあたっては次の3点を重視し、最終的に以前から注目していた"Etomite"を選びました。
(1)SEO/SEMに強いか?
(2)デザイナが扱いやすいか?
(3)変化への対応力はあるか?
では、チェックポイント(1)~(3)に沿って、"Etomite" を少し具体的に紹介していきます。
Etomiteはオープンソース(今のところGPS/GPL)のCMSツールです。
英語圏生まれのソフトですがUTF-8、EUC、Shift-JIS等各文字コードをサポートしており日本語化は容易です。
触ってみて一番印象に残ったのは、つくりが素直で世界観が理解しやすい点でした。そのため、デザインテンプレートやチャンク/スニペットと呼ばれる拡張機能(一種のアドイン)の取り扱いがとても楽です。SEOなども施しやすいと思います。
(1)SEO/SEMに強いか?
集客上非常に重要な検討項目です。文字通り"SEOに強いコード"を吐くか?、静的URLを生成可能かなどをチェックポイントにしました。
■<title>、META要素
ページ作成画面で「タイトル」「長いタイトル」「説明」「キーワード」などを入力します。
デフォルトでは<title>部に「サイト名」+「タイトル」が、<meta name="keywords"~に「キーワード」が入るのですが、Etomiteが結構凄いのは、これらの要素をどこで使うかテンプレートで簡単に制御できるところです。
つまりテンプレで
<h1>[*longtitle*]</h1>
と書いてあげれば<h1>要素として「長いタイトル」の内容が吐き出されるのです。
■「キーワード」はサイト全体で一元管理
[リソース>リソース管理>キーワード]
Etomiteの「キーワード」は、サイト全体で一元管理する仕様です。
「リソース管理」であらかじめキーワード一覧を登録しておき、各ページでは該当する「キーワード」を一覧から選択する(複数選択可)、という仕様です。META要素(keyword)の他にも、スニペットの書き方次第でコンテンツ要素として吐かせたりいろいろ使い道がありそうです。
■ユーザフレンドリーURLとエイリアス
ユーザフレンドリーURLは[管理>Etomite設定>フレンドリーURL設定]
エイリアスは[各ページ>ドキュメントエイリアス] で設定
ユーザフレンドリーURL機能は、あらかじめ設定する接頭辞と接尾辞に基づき静的なURLを自動生成します。
【例】接頭辞を「p」、接尾辞を「.html」と設定すると、
生成されるページURLは、下記のようになります。
http://(設置場所)/p10.html ※10は自動で振られるページID
さらにエイリアス機能(ページ毎に指定)を組み合わせると、自動生成されるファイル名(p10.htmlなど)の代わりにproducts.htmlのように明示的な指定が可能です。通常はフレンドリーURL機能で自動命名させ、主要なページにはエイリアス指定で固有名をつけるといったように使い分ければ良いでしょう。
※☆静的URLのサブディレクトリ指定はできるのか?
ところで、コンテンツを
http://(設置場所)/subdir/pxx.html
のようにカテゴリ単位でサブディレクトリ指定できると、アクセス解析上ありがたいですよね。これについてはスニペットで対応できるんだけど今はない(誰かが書けば可能)ようです。
■RSS関連
スニペットで対応可能です。RSS 2.0、RSS 0.91、ATOMを生成するものがスニペットライブラリーに一通り揃っています。
■404notfoundエラーなどへの対応
[管理>Etomite設定>サイト設定]
エラー時に表示させるページが指定できます。例えば存在しないURLが指定された場合(いわゆる404notfoundエラー)でもユーザを路頭に迷わせない機能。
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こんなところで今日はおしまいです。明日はEtomiteの「 (2)デザイナが扱いやすいか?」 について書きます。
カテゴリー: CMS(コンテンツマネジメント・システム) , オープンソース
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