アクセシビリティメモ/「JIS X 8341-3 2009」のeXtream Reading(2) http://www.ark-web.jp/accessibility/2403.html
このページは? †
アークウェブでは週一回のアクセシビリティ勉強会を行っており、
現在は、「JIS X 8341-3 2009」についてXR(eXtream Reading)を行っています。
方法としては、参加者と時間を決めて各自一斉に読み、ポイントとなる部分や不明点や意見などを議論するような形式としました。
- ベース資料
- JIS X 8341-3:2009 改正原案(附属書を含む)
http://www.jsa.or.jp/stdz/instac/commitee-acc/WG2/review2009/ITBF_Web_review.html
- JIS X 8341-3:2009 改正原案(附属書を含む)
- サブ資料
- WCAG 2.0 解説書 [原題:Understanding WCAG 2.0]
http://www.jsa.or.jp/stdz/instac/commitee-acc/W3C-WCAG/WCAG20/UNDERSTANDING-WCAG20/index.html
- WCAG 2.0 解説書 [原題:Understanding WCAG 2.0]
議事録 †
- 以下の内容には、理解に誤りがある場合があります。お気づきの方は下記の コメント欄 からお知らせいただけると幸いです。
7章は4つの基本要件から構成されています。
- 7.1.x 認知可能
- 7.2.x 操作可能
- 7.3.x 理解可能
- 7.4.x 堅牢性 (ロバスト性)
今回は、 P.11〜13 7.1.3 の最後までについて書きます。
ただし、7.1.2 はものすごい理解に苦しみました。1回読んだだけでは理解できませんでした。
私たちは、一旦 7.1.2 について議論するのを止め、先に進むことにして、後から再度検討する。というアプローチを取りました。
よって、このwikiでも一度端折りつつ進めます。
なお、「U-WCAG2.0」は 「Understanding WCAG 2.0」を指すことにする
- 目次
- このページは?
- 議事録
- P.11:7 ウェブコンテンツに関する要件
- P.11:7.1.知覚可能
- P.11 7.1.1 代替テキストに関するガイドライン
- P.11 7.1.1.1 非テキストコンテンツ (達成基準 A)
- P.11 7.1.2 時間の経過に伴って変化するメディアに関するガイドライン
- P.11 7.1.2.1 収録済の音声しか含まないメディア及び収録済の映像しか含まないメディア (達成基準 A)
- P.12 7.1.2.2 収録済の音声コンテンツのキャプション (達成基準 A)
- P.12 7.1.2.3 収録済の映像コンテンツの音声ガイド又は代替 (達成基準 A)
- P.12 7.1.2.4 ライブの音声コンテンツのキャプション (達成基準 AA)
- P.12 7.1.2.5 収録済の映像コンテンツの音声ガイド (達成基準 AA)
- P.12 7.1.2.6 収録済の音声コンテンツの手話通訳 (達成基準 AAA)
- P.12 7.1.2.7 収録済の映像コンテンツの拡張した音声ガイド (達成基準 AAA)
- P.13 7.1.2.8 収録済のメディアの代替 (達成基準 AAA)
- P.13 7.1.2.9 ライブの音声しか含まないコンテンツの代替 (達成基準 AAA)
- P.13 7.1.3 適応可能
- P.13 7.1.3.1 情報及び関係性 (達成基準 A)
- P.13 7.1.3.2 意味のある順序 (達成基準 A)
- P.13 7.1.3.3 感覚的な特徴 (達成基準 A)
- 次回
- コメントをどうぞ
P.11:7 ウェブコンテンツに関する要件 †
P.11:7.1.知覚可能 †
- 「ユーザーが知覚できる方法で提供すること」
P.11 7.1.1 代替テキストに関するガイドライン †
P.11 7.1.1.1 非テキストコンテンツ (達成基準 A) †
代替テキストを用意しなければならない。ただし、次の場合は除く。
- b) 時間の経過に伴って変化するメディア
- カルーセルUI(後述)で auto を設定して自動的にスクロールする場合は、これに該当するかな?
→Tabキーで alt を読んでくれるよね。(タケ)
→コンテンツの内容が変わるだけだからいいのでは? (志田)
- カルーセルUI(後述)で auto を設定して自動的にスクロールする場合は、これに該当するかな?
- c) 試験:非テキストコンテンツが表示されると無効になる試験や演習時。これはどういうときだろう?
→クイズやWebを使った試験などで、答えを書いてしまうと意味がない場合とかかな (小森)
【用語整理】
- カルーセルUIとは?
- Coverflowのようにいくつかの画像が連続して表示され、表示エリアの横幅が決められていて、「次へ」ボタンを押すと、表示エリア内の画像がスクロールするユーザーインターフェイス。
↓こういうイメージ+----+-------------------------------------------+----+ | | +---------+---------+---------+---------+ | | |前へ| | 画像1 | 画像2 | 画像3 | 画像4 | |次へ| | | +---------+---------+---------+---------+ | | +----+-------------------------------------------+----+ 次へボタンを押すと、画像1〜4が左にスクロールして、「画像2 | 画像3 | 画像4 | 画像5」が表示されるようなユーザーインターフェイス。
- Coverflowのようにいくつかの画像が連続して表示され、表示エリアの横幅が決められていて、「次へ」ボタンを押すと、表示エリア内の画像がスクロールするユーザーインターフェイス。
- 同期したメディアって何?
- 用語としては P.6 A.72 に記載されている
音声または映像、ということだがそれぞれの例をあげると何のことを指す?- 音声:副音声
- 映像:キャプション(字幕)
- 映像:手話
- 映像:smile
- 用語としては P.6 A.72 に記載されている
↑ちょっとこの理解はあやしい^^;
P.11 7.1.2 時間の経過に伴って変化するメディアに関するガイドライン †
P.11 7.1.2.1 収録済の音声しか含まないメディア及び収録済の映像しか含まないメディア (達成基準 A) †
- a), b) はその後に続く内容の概要か (タケ)
- すべての利用者が入手できるようにすること、テキストで代替情報を提供できること
- 音声トラックの提供は視覚障害の場合にコンテンツを同時に楽しめる (U-WCAG2.0)
- 認知障害、言語障害、及び学習障害のある利用者がコンテンツを理解しやすくなる
- 「コンテンツと等価な情報を提供」の『等価』のレベルは?
→会話文言などだけではなく、感情なども必要か。情報量が多ければいいだけではないけど (大辻)
→勉強系アニメーションの場合は、チュートリアルがあること (U-WCAG2.0)
P.12 7.1.2.2 収録済の音声コンテンツのキャプション (達成基準 A) †
(メモ:主に聴覚に対する対応)
- キャプションは、誰が話しているのかも示し、発話ではなく、音声も含める。 (U-WCAG2.0)
- 同期したメディア自体が、ウェブページ上でテキストによってすでに提示されている情報の代替プレゼンテーションである際には、キャプションは必要ない。 (U-WCAG2.0)
- なぜなら、その情報は、ページ上でテキストあるいは(画像の)代替テキストによって、すでに提供されているからである。
P.12 7.1.2.3 収録済の映像コンテンツの音声ガイド又は代替 (達成基準 A) †
(メモ:主に視覚に対する対応)
- 映像コンテンツの音声ガイドを提供するか、
- 同期したメディアにある情報全てをテキスト形式で提供する (説明を十分に提供すること)
P.12 7.1.2.4 ライブの音声コンテンツのキャプション (達成基準 AA) †
(メモ:主に聴覚に対する対応)
- リアルタイムのプレゼンテーションを見られるようにすることである。(U-WCAG2.0)
- 同期したメディアってリアルタイム?
→インタラクティブな構成要素、ということなのでそうだね。
- 同期したメディアってリアルタイム?
P.12 7.1.2.5 収録済の映像コンテンツの音声ガイド (達成基準 AA) †
(メモ:主に視覚に対する対応)
- 7.1.2.3との違いは?
- 7.1.2.3 の達成基準 A では、コンテンツ制作者には、音声ガイド又は完全な代替テキストのどちらかを提供するという選択肢がある。
- 達成基準 AA で適合したい場合、達成基準 7.1.2.5 において、コンテンツ制作者は音声ガイドを提供しなければならない。
→音声ガイドを採った時点で 7.1.2.5 が適用される、というわけですね。
P.12 7.1.2.6 収録済の音声コンテンツの手話通訳 (達成基準 AAA) †
(メモ:主に聴覚に対する対応)
- 手話通訳を提供する
P.12 7.1.2.7 収録済の映像コンテンツの拡張した音声ガイド (達成基準 AAA) †
(メモ:主に視覚に対する対応)
- 拡張した音声ガイドを提供する
- 映像コンテンツの補足情報。映像を止めてまで説明する情報。
P.13 7.1.2.8 収録済のメディアの代替 (達成基準 AAA) †
(メモ:視覚と聴覚の両方に対応する対応)
- 情報全てをテキスト形式で提供する (U-WCAG2.0)
- 時間の経過に伴って変化するメディアの代替は、本のようなもの (そのままテキストで提供)
- 音声ガイドだけでの場合よりもずっと多くの完全な説明を提供する (すべての発話のトランスクリプト(発話でない音声(笑い声など))を含む)
- 時間の経過に伴って変化するメディアの代替は、本のようなもの (そのままテキストで提供)
P.13 7.1.2.9 ライブの音声しか含まないコンテンツの代替 (達成基準 AAA) †
(メモ:主に聴覚に対する対応)
- ライブのキャプション付加サービスは、耳が聞こえない又は難聴の利用者、あるいは音声を聞くことのできない利用者に対してライブの音声をアクセシブルにすることが可能 (U-WCAG2.0)
→これ、よくハーモニーアイさん主催のセミナーでやってるね (タケ)
P.13 7.1.3 適応可能 †
P.13 7.1.3.1 情報及び関係性 (達成基準 A) †
下記がプログラムで解釈可能なこと。またはテキストで提供されること
- 情報: コンテンツ
- 構造: ページの集合が整理されている状態
- 関係性: labelとか?
- テキストで提供されない上記のものって?
→Flashとか。(タケ)
- どういうテストをすべきか?
→人がやるしかないよね (タケ、小森)
→見出しとかテーブルの構造とかフォームとかの構造をチェックするなら、チェックツールで対応できるね。
P.13 7.1.3.2 意味のある順序 (達成基準 A) †
- 例として、フォームの入力条件がinputより前に書いてあること。
↓具体的な例フリガナ (カタカナで記入ください) [ 入力欄 ] もしくは、 フリガナ [ 入力欄 ] カタカナで記入してください。 と見えるようにしておきつつ、マークアップ上は「フリガナ カタカナで記入してください。[ 入力欄 ] 」として、CSSで見た目を変えるなど
- tabindexも関係するかも
- 入力フォームの tabindex を意味のある順序にする
P.13 7.1.3.3 感覚的な特徴 (達成基準 A) †
- 「以上のhogehogeは…」や「以下の項目は…」は、言語的に共通理解のもとに利用されるのでOKらしい
次回 †
- 7.1.2.x はかなり混乱すると思います。後で再度おさらいしましょう。
- 次は、7.1.4.x から進めて行きます。
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