アクセシビリティメモ/『本物のWebアクセシビリティー・セミナー』 パネルディスカッション「東西の視覚障害者に、生の声を聞く」 http://www.ark-web.jp/accessibility/120.html
アクセシビリティメモ/『本物のWebアクセシビリティー・セミナー』 パネルディスカッション「東西の視覚障害者に、生の声を聞く」このページは? †
- 2008年7月18日、ハーモニーアイ主催の『本物のWebアクセシビリティー・セミナー ~「知ってる・やってるつもりになっていませんか?」ユーザーが求める本物のアクセシビリティお見せします!~』での視覚障害者の方4名によるパネルディスカッションを聴いてのメモです。
- 注意:以下の内容は、近藤がディスカッション中に書いたメモを元にしているので、聞き違いや誤解などがあるかもしれません。
パネルディスカッション 「東西の視覚障害者に、生の声を聞く(関西ユーザーはSkypeで出演)」 †
- 会場の参加者からの質問にパネラーが答える質疑応答形式
パネラー4名のプロフィール †
- Aさん(男性)
- DOS時代からのコンピューター歴20年
- 自作で組み立てたりもする
- 見たいサイトなら何がなんでも見る。
- 聞流ししてでも。
- Yahoo!オークションをよく見る。
- DOS時代からのコンピューター歴20年
- Bさん(男性)
- パソコンは1990年から使ってる。
- インターネットは1999年から。
- よく見るのはアマゾン、ヤフーミュージック、ヨドバシ、辞書、Wikipedia
- ネットリーダーを使ってる。
- パソコンは1990年から使ってる。
- Cさん(男性)
- 10年前に失明。
- 2年前からは少し見える。
- 特定のページは見ない。
- 調べ物をするときにGoogleなど。
- サーチエイドを使っている。
- 10年前に失明。
- Dさん(女性)
- 主婦。中途失明。
- 2000年からパソコン。
- ネットリーダー使用。
- 調べ物をする。
- リテラシーはあまり高くないので、堂々巡りをしてしまったりする。
- 主婦。中途失明。
質疑応答 †
- ナビゲーションリンクを使用してスキップしますか?
- よく使う。(Dさん)
- 使うけど、最善だとは思ってない。(Cさん)
- 使ってない。ブラウザソフトのナビゲーション機能を使う。(Bさん)
- あれば使う。(Aさん)
- 本文へジャンプが効かないブラウザもある。
- GoogleやYahooで調べ物をするときに困ることは?
- 特にない。(Cさん)
- 検索した結果の本文にすぐに移動することができないのが不便。(Aさん)
- Googleの広告があると見にくい。
- pdfを使用する場合、どうすれば良いですか?
- もっと軽くしてほしい。
- 重要なものほどテキスト化してほしい。
- 表がくずれる。表はエクセルにしてもらうとか。
- pdfするときにアクセシビリティのオプションを2つ(?と?)許可にしてもらう。
どのオプションかうまく聞き取れなかったが、「Webアクセシビリティ」 (アークウェブでは通称:黄緑本)http://www.amazon.co.jp/dp/4839922209 のP419~P420にある、[Acrobat PDFMaker]のダイアログボックスの設定タブにある [タグ付きPDFでアクセシビリティと折り返しを有効にする]と、セキュリティタブ にある[スクリーンリーダーデバイスのテキストアクセスを有効にする]のことではないか。
- この間自分で書類をpdfにした。すごく楽! pdfを使う人の気持ちも分かる。
- その他パネラーの方が思うこと
- 作る立場で考えるのではなく、ユーザーの視点で考えてほしい。
- メニューからではなく、本文を一番最初に読み上げられるように作る、とか。
- 構造そのものをもっと考えてほしい。
- You Tubeなど、実は映像を良く見る。
- アクセシビリティの教科書のような静的サイトではなく(それはやっぱりおもしろくない)、楽しめる動的サイトを作ってほしい。
感想 †
- 「アックゼロヨン・シンポジウム Vol.1」で感じたことを再認識。
- リテラシーによって使い方が異なるのは、晴眼者も障害者も変わらない。
- みな、楽しめるものを求めている。(見えるか見えないかではない)
- 評価ツールや、ガイドラインに偏ることなく、どうしたら一番伝わるかを考える。
“The power of the Web is in its universality. Access by everyone regardless of disability is an essential aspect.” 『Webの持つパワーは、そのユニバーサル性にある。 つまり、障害の有無に関係なく、誰もがアクセスできることこそがWebの本質なのである。』 「Webの創成者、ティム・バーナーズ=リーの言葉」より
- 「どうやったらよりたくさんの人が楽しめるか」を考え続けること。
コメントをどうぞ †
- こんにちは。CNET Japanで読者ブログを書いている者です。私も当日のレポートをブログに掲載いたしました。その際、こちらのページへもリンクさせていただきました。よろしくお願いいたします。【読者ブログ】- アクセシビリティセミナーレポート http://japan.cnet.com/blog/webclip/ -- ミキ・オキタ? 2008-08-14 (木) 10:26:41